「障害学生との交流自己効力感汎用型尺度」の妥当性の検討 : 聴覚障害および視覚障害条件の影響について
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概要
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障害学生との交流に対する大学生の自己効力感に及ぼす障害種別の影響を判別できる尺度を開発するため、本研究では標的概念の障害種別を聴覚障害か、視覚障害か、非障害にしただけで、同一の項目からなる「障害学生との交流自己効力感汎用型尺度」(GSSEBISD)を作成した。GSSEBISDへの435名の大学生の回答結果によると、障害3条件で得られた2因子は先行研究での「交友関係」と「自己主張」の因子と完全に一致していたため、これらに基づき下位尺度を作成した。3条件での各尺度の信頼性はすべて統計的に満足できる結果であり、重回帰分析の結果も、3条件で下位尺度(基準変数)と他の尺度(説明変数)との関連パターンに相違が認められるなど妥当性が支持された。さらに援助経験の有無と下位尺度得点には関連が認められ、障害者との交流促進教育の成果を計る測度としてGSSEBISDは実用性の高い尺度であることが示唆された。
- 日本特殊教育学会の論文
- 2003-01-30
著者
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