視覚障害のある児童とない児童に対する小学校6年生のイメージの意味構造
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概要
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視覚障害のある児童と、ない児童をターゲット概念として、彼らに対する小学校6年生(120名)のイメージの意味構造をSD尺度を用いて検討した。その結果、各イメージの意味構造は、「対人」「活力」「学力」の3属性が、障害の有無には関係なく、共通して見いだされた。【対人】と【活力】の尺度得点は、「好きな友達」が高く、「人気のない友達」が低かったため、好意性を示すものと解釈した。このうち、【活力的属性】では、「全盲の友達」と「弱視の友達」の尺度得点が同様に低かったが、【対人的属性】では、前者が高く、後者が低い。また、【学力的属性】では、これら2概念は得点が低いのに対し【メガネの友達】の得点は高かった。このようにイメージ評価に及ぼす視覚的困難さの影響の違いが示された。視覚障害のあるターゲット概念での3属性尺度と視覚障害者との接触経験、性別、在籍学級との関連では、人間関係の良好な学級の方が視覚障害児を高く評価する傾向が強く、同様の傾向が女子にも見られた。
- 1996-11-30
著者
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