視覚障害学生の学業支援サービスに対する大学生の意識構造 : 自己効力感、視覚障害者観、ボランティアイメージおよび支援意欲との関連

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概要

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本研究では、375名の健常学生から得られた20の支援項目に対する回答に双対尺度法を適用し、視覚障害学生の学業支援サービスに対する彼らの意識構造を検討した。賛否の判断についてみると、受容度が最も強い支援サービスは、施設・設備や入学制度といった外部的環境整備に関するもので、合否基準の引き下げや、欠席を大目に見るなど成績と関係するものは拒否度が最も強かった。意識構造については明確な判断のできる領域と受動的な判断をする領域とが見出された。一方、意識構造と心理的要因との関連では、支援サービスに対する明確な判断と自己効力感とに関連が見られ、交流に抵抗感のない者は受容的サービスに明確に賛成し、自己主張できる者は拒否的なサービスにはっきり反対する傾向を示した。しかし援助行動やボランティア活動を前向きに評価する者は支援内容の受容度・拒否度とは関係なく、支援サービスを受動的に否定する傾向があった。
日本特殊教育学会の論文
2002-01-31

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