触覚的情報処理過程研究用データ収集システムの開発と視覚障害児の点字触読過程の解析法
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概要
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触覚的情報処理過程を研究するため、視覚系における眼球運動との定量的な比較分析を可能にする、能動的触察運動の研究方法の開発が要求される。従来の機械的触察運動の記録法には、精度的に限界が存在する。又、光学的記録法には、フィルムからデータを読み取る厖大な手間隙がかかる。このため、新たに計算機画像入力装置を応用した、触察運動の電磁気学的記録装置の考案を行った。又、本装置と音声入力装置とを、マイクロコンピュータシステムで直接制御し、被験者の反応として、触察運動と音声応答とを高精度に計測する、高度に自動化された汎用のデータ収集システムの開発を行った。本システムは視覚障害児の点字触読過程の研究に応用された。収集された高精度な大量のデータを探索的に解析するため、システム上のソフトウェアにより、読指の種々の点字触読運動曲線が描かれた。その結果、触読運動に対する触読材料の情報量の及ぼす有意な効果が見いだされた。この触読運動曲線による解析法の最適性が示されるとともに、本システムの性能が明らかにされた。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1985-06-30
著者
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