甘味感受性に影響する温度依存的なTrpm5の働き(セミナー「生体の温度・水分センサーの機能と構造」)
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概要
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Trpm5, calcium-activated cation channel of the TRP superfamily, is highly expressed in taste buds of the tongue, where it has a key role in the perception of sweet, umami and bitter tastes. Activation of Trpm5 occurs downstream of the activation of G-protein-coupled taste receptors and is proposed to generate a depolarizing potential in the taste receptor cells. Factors that modulate Trpm5 activity are therefore expected to influence taste. Here we show that Trpm5 is a highly temperature-sensitive, heat-activated channel: inward Trpm5 currents increase steeply at temperatures between 15 and 35 degrees C. Heat activation is due to a temperature-dependent shift of the activation curve, in analogy to other thermosensitive TRP channels. Moreover, we show that increasing temperature between 15 and 35 degrees C markedly enhances the gustatory nerve response to sweet compounds in wild-type but not in Trpm5 knockout mice. The strong temperature sensitivity of Trpm5 may underlie known effects of temperature on perceived taste in humans, including enhanced sweetness perception at high temperatures and 'thermal taste`, the phenomenon whereby heating or cooling of the tongue evoke sensations of taste in the absence of tastants.
- 低温生物工学会の論文
- 2007-08-21
著者
-
吉田 竜介
九州大学大学院歯学部口腔機能解析学
-
二ノ宮 裕三
九州大学大学院歯学部口腔機能解析学
-
吉田 竜介
九大・院歯・口腔機能
-
吉田 竜介
九州大学大学院歯学研究院口腔生理・brain
-
二ノ宮 裕三
朝日大学 歯・口腔生理学
-
安松 啓子
九州大学大学院 歯学研究院 口腔常態制御学講座 口腔機能解析学分野
-
安松 啓子
朝日大・歯・口腔機能修復・口腔生理
-
吉田 竜介
九州大学・大学院歯学研究院・口腔機能解析学分野
-
二ノ宮 裕三
九州大学・大学院歯学研究院・口腔機能解析学分野
-
重村 憲徳
九州大学大学院歯学研究院
-
二ノ宮 裕三
九州大学大学院歯学研究院
-
安松 啓子
朝日大・歯・口腔生理
-
吉田 竜介
九州大学大学院歯学研究院口腔機能解析学
-
重村 憲徳
九州大学大学院歯学研究院口腔機能解析学分野
-
二ノ宮 裕三
九州大学大学院 歯学研究院 口腔機能解析学分野
-
吉田 竜介
九州大学大学院 歯学研究院 口腔機能解析学分野
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