記憶課題による脳賦活効果の検討 : 近赤外分光法(NIRS)を用いた研究
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概要
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日本の人口における急激な高齢化に伴い、高齢者人口比が最大となる2035年の日本では、認知症患者数が350万人にまで増加すると推定されている。認知症高齢者への作業療法援助・介入では、混乱や不安になることを避けるため、対象者が知識や技術の上でも習熟している作業活動を利用することが多い。この過去に習熟している作業活動には、以前に経験した刺激の処理や認識が速く正確になされるような想起意識を持たない潜在記憶が使用されている。本研究では、太田らの開発した記憶検査法と光トポグラフィー装置を用いて、顕在記憶および潜在記憶課題遂行中の脳血液動態を比較し、その賦活効果について検討した。この結果、左側前頭前野において潜在記憶課題遂行時に比し、顕在記憶課題遂行時の脳血液量の方が有意に高い変化を示した。本研究の結果から、潜在記憶課題より顕在記憶課題を用いるほうが、左側前頭前野の賦活効果が高い可能性が示唆された。
- 神戸学院大学の論文
著者
-
松尾 善美
神戸学院大学総合リハビリテーション学部医療リハビリテーション学科
-
中前 智通
神戸学院大学総合リハビリテーション学部医療リハビリテーション学科
-
森川 孝子
神戸学院大学総合リハビリテーション学部医療リハビリテーション学科
-
山本 大誠
神戸学院大学総合リハビリテーション学部医療リハビリテーション学科
-
篠原 英記
神戸学院大学総合リハビリテーション学部医療リハビリテーション学科
-
大瀧 誠
神戸学院大学総合リハビリテーション学部医療リハビリテーション学科
-
梶田 博之
神戸学院大学総合リハビリテーション学部医療リハビリテーション学科
-
梶田 博之
神戸学院大学総合リハビリテーション学部医療リハビリテーション学科作業療法学専攻
-
梶田 博之
神戸学院大学 総合リハビリテーション学部
-
篠原 英記
神戸学院大学総合リハビリテーション学部
-
篠原 英記
神戸学院大学総合リハビリテーション学部医療リハビリテーション学科理学療法学専攻、作業療法学専攻
-
大瀧 誠
神戸学院大学総合リハビリテーション学部医療リハビリテーション学科作業療法学専攻
-
山本 大誠
神戸学院大学総合リハビリテーション学部
-
森川 孝子
神戸学院大学総合リハビリテーション学部医療リハビリテーション学科作業療法学専攻
-
中前 智通
神戸学院大学総合リハビリテーション学部医療リハビリテーション学科作業療法学専攻
-
山本 大誠
神戸学院大学 総合リハビリテーション学部
-
松尾 善美
神戸学院大学総合リハビリテーション学部
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