アルファルファの選抜親株およびその栄養繁殖系統の個体植条件における特性と一般組合せ能力との関係
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概要
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合成品種育種における個体選抜および栄養系選抜を効果的に行うため,個体植株およびその栄養繁殖系統の特性と多交配後代で評価した一般組合せ能力との関係を検討した。選抜親株の2年目の開花日および1年目の秋の草勢は,多交配後代で評価した発芽勢の一般組合せ能力(GCA)と有意な正の相関を示した。多交配採種量および多交配種子の1粒重も発芽勢のGCAと有意な正の相関を示した。栄養繁殖系統の草型,葉の大きさおよび草丈は多交配後代の初期生育(播種後51日目の草丈)のGCAと有意な正の相関を示した。選抜親株の多葉性および草丈は多交配後代の草丈のGCAと有意な相関を示した。選抜親株が個体植時に直立型で草丈が高く,葉の大きい場合は多交配後代の草丈のGCAが高いことを示した。また選抜親株が個体植時に草丈が高い場合は多交配後代の収量のGCAが高い傾向を示した。一方,選抜親株の個体植時の株重は多交配後代の収量のGCAとは有意な相関を示さなかった。多交配時の採種量の多い株は多交配後代の収量のGCAも高かった。主成分分析の結果,冬枯れが懸念されない材料については選抜親株の1年目の秋の草勢,2年目の開花日および2年目春の草勢,さらに栄養繁殖系統の株重,多交配採種量および1粒重も収量のGCAの選抜に有効と判断された。
- 日本草地学会の論文
- 1983-07-28
著者
-
眞木 芳助
北海道農業試験場:(現)秋田県立農業短期大学
-
杉信 賢一
北海道農業試験場草地開発第二部
-
松浦 正宏
北海道農業試験場
-
佐藤 博保
北海道農業試験場
-
佐藤 博保
北海道農業試験場:(現)九州農業試験場
-
松浦 正宏
草地試
-
杉信 賢一
北海道農業試験場:(現)草地試験場
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