高齢者の家族による「虐待」に関する研究 : 家族看護と対人援助論の視点から
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概要
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高齢者の家族による「虐待」について、家族看護と対人援助論の視点から援助方法を考えることを目的とし、「虐待」をする家族の関係性(夫婦、親子関係等)への援助を中心とした援助仮説を立て、実際に2事例に援助を試み、その看護過程の評価を行った。その結果、家族に充分なアプローチができず変化がみられなかった事例と援助によって家族の関係性によい変化がみられた事例との間には、看護職のアセスメントや援助の視点に相違があることが明らかになった。これらのことから、高齢者の家族による「虐待」に対する援助方法には、次の視点が重要であることが示唆された。(1)家族の関係性から「虐待」という現象を捉えること、(2)高齢者のみではなく、家族の苦しみに焦点を当てること、(3)援助者は、関係性の3つの特性-相互作用、循環性、固有性を意識化し、それを基に、アセスメントや援助を行うこと。
- 東海大学の論文
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