対人援助における他者の理解 : 現象学的アプローチ
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概要
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対人援助においてなぜ他者の理解が必要なのか、それはどのような援助的意味を持つのか。あるいは、他者の理解とは何をどうすることなのか。それは具体的な援助技術としてどのように可能なのか。また、その技術を身につけるには、どのような教育と訓練を必要とするのか。これらの根本的な問いに答えるために、この研究では現象学的なアプローチで援助者とクライエントの関係性を研究し、対人援助における専門的な援助関係の中での「他者の理解」の意味と特性を解明することを試みた。結論として、対人援助における他者の理解は、援助者とクライエントとの専門的な援助関係の相互作用、循環性、固有性に基づき、援助者とクライエントの相互理解の状態を実現することから、クライエントに最適の援助を構成するために、そして理解されると人は生きる意欲を回復するゆえに重要であることが明らかにされた。
著者
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