福祉・看護領域で価値をどのように教えるか? : 発問形式による「自己覚知」教育
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概要
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福祉・看護領域で「価値」を教えることは可能か。もし可能ならばどのように教えるのか。また実践の場で現任の職員がその価値観と仕事の意義を明確にするにはどのような訓練が必要なのか。この研究は、対人援助の専門職に必要とされている「自己覚知」を学習者自身による発問という方法ですすめる教育プログラムを開発し、それを看護婦およびホームヘルパーを対象として実施することでこの問いに答えようとするものである。結果は、看護婦とホームヘルパーとでは同一の症例に対する発問に明らかな違いを示しており、それは、それぞれの専門職としての関心の差異をうかがわせている。また、受講者それぞれの自己覚知プロセスに個々の価値観の明確化が見られた。これらの結果から強調されるのは、価値を教育する際の「自己覚知」という方法の有効性であり、それを可能にする発問の重要性である。
- 東海大学の論文
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