遭遇波浪の統計量について : レイレイ分布への当てはめ
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概要
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実船計測で得られた航行中の出会い波浪(波高)ならびに波浪中船体応答の資料を解析し、短期統計量についてRayleigh分布との比較検討した結果を以下に要約する。(1)両振幅ならびに片振幅の波浪統計量は、Rayleigh分布を仮定した推定値から説明できるが、推定値は多少安全側にある。また今回の波高範囲では、これらの波浪統計量の非線形性は弱い。(2)船体応答におけるピッチおよびロールの短期統計量についても、Rayleigh分布を仮定した推定値が解析値と良く一致していることが認められた。(3)一方、1/100最大波ならびにピッチ角(片振幅)の解析結果では、解析値が推定値を上回っている事例があり、極値解析の方法および他の分布形について更に検討が必要と考える。(4)大型船よりも縦強度が比較的強いと考えられる供試船においても、サギング側の応力が大きいことが認められた。今後、漁船の安全運航を踏まえ(3)の問題点を明らかにするとともに、大波高ならびに水深の浅い海域における短期統計量についても研究をすすめていきたい。また、資料の蓄積をはかり長期発現頻度の基となる、データベースの構築についても努力していきたいと考える。
- 社団法人日本航海学会の論文
- 1993-09-25
著者
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武田 誠一
東京水産大学
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佐藤 要
東京水産大学
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武田 誠一
東京海洋大学海洋科学部
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小林 顕太郎
海洋開発工学部
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小林 顕太郎
住友重機械平塚研究所
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小林 顕太郎
住友重機械工業株式会社平塚研究所
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佐藤 要
東水大
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武田 誠一
東京水産大
-
小林 顕太郎
住友重機械工業
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