寒地型牧草地からシバ型草地への植生の移行期におけるエネルギーの流れ : I.植生の移行

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概要

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• 寒地型牧草地において,強放牧と少量施肥のもとで草地にシバが侵入し,その植生がシバ型草地へと移行した。この移行の原因を,(1)土壌中の窒素量と加里量,(2)家畜の糞塊の分布,(3)家畜による踏圧,(4)家畜の採食量,(5)土壌水分の面から検討した。この結果,植生の移行には上記の内(1),(2),(4)が強く関与し,土壌中の窒素量が少なく,しかも糞尿還元最の少ない部分にシバが侵入し,家畜はシバよりも寒地型牧草を選択的に採食するため,その部分がシバ型草地へと移行した。一万,土壌中の窒素量が多く,しかも糞尿還元量の多い部分は,造成時の植生である寒地型牧草地として残った。

• 日本草地学会の論文
• 1989-04-30

著者

• 塩見 正衞

  草地試験場

• 小山 信明

  近畿中国四国農業研究センター

• 築城 幹典

  岩手大学

• 築城 幹典

  農林水産省草地試験場

• 築城 幹典

  草地試験場

• 築城 幹典

  岩手大農

• 小山 信明

  草地試験場

• 小山 信明

  (現)畜産草地研究所

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