インドール-3-アセトアミドをインドール-3-酢酸に変換する酵素アミダーゼのカブ根こぶ病における役割の評価
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概要
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根こぶ病菌Plasmodiophora brassicae による根こぶ形成の分子機構解明を目的にオーキシン合成酵素の1つアミダーゼ活性を、カブ組織から可溶性粗酵素画分を調製し測定した。活性最適温度は45及び55℃であり、最適pH は、反応温度45℃でpH 8.5、55℃でpH 7.5付近であった。熱安定性を調べる為、粗酵素画分を45または55℃で加熱し、その後45及び55℃の反応温度で残存活性を測定した。45℃熱処理では、両測定温度で失活パターンは同一であった。55℃熱処理では、45℃での活性は70% 失活し、55℃では60%の活性が残存した。発芽後20〜40日の間5日毎に健全カブと根こぶ病感染カブの葉、胚軸、根のアミダーゼ活性とIAA 含量を測定し根こぶ病とアミダーゼの関係を調べた。健全カブでは、上記全組織で安定なアミダーゼ活性があり恒常的な機能が推測された。一方感染カブの根で初期に55℃での活性が、後期には45℃の活性がそれぞれ健全カブより増加した。本研究で、複数のアミダーゼが存在し、それらが独立で根こぶ病発現に関与する可能性が初めて示唆された。
- 新潟大学の論文
著者
-
堀 秀隆
新潟大学大学院自然科学研究科
-
岡崎 桂一
新潟大学自然科学研究科
-
伊藤 紀美子
新潟大学大学院自然科学研究科
-
三ツ井 敏明
新潟大学大学院自然科学研究科
-
石川 寿樹
新潟大学自然科学研究科
-
黒田 春香
新潟大学自然科学研究科
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伊藤 紀美子
新潟大学自然科学研究科
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三ツ井 敏明
新潟大学自然科学研究科
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堀 秀隆
新潟大学自然科学研究科
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