形質転換法による高アミロース日本稲の確率
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概要
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デンプン顆粒結合型デンプン合成酵素をコードするWx遺伝子はアミロース合成を司る鍵酵素である。これまでの研究から、直接導入法によりwx欠損変異体に外来Wx遺伝子を導入したイネ(WxR/wx)では、高アミロース型と低アミロース型双方の表現型を示した。そのうち複数の系統の後代において、不安定かつ不活性化された表現型が現れた。この原因は、外来遺伝子が多コピー導入されたことにより、反復配列誘導性ジーンサイレンシングが起きたためである。この不安定な表現型の出現を解決するために、バイナリーベクターpWABを構築し、アグロバクテリウム法によりwx欠損変異体に導入した。得られた形質転換イネ、WAB/wx系統では低コピー数の外来遺伝子が確認され、胚乳において高アミロース型であり、その胚乳形質は安定に次世代に遺伝した。
- 新潟大学農学部の論文
- 2008-09-00
著者
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