アプリケーションの機能構造に基づく音声インタフェースの提案と評価(インタフェース)

概要

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複数の機能の選択肢から,特定の機能の容易かつ効率的な選択を可能にする音声インタフェースとして,"機能構造''と"連続キーワード入力"を用いたインタフェースを提案する.機能構造とは,システムで実行可能な機能を木構造で表現したもので,提案手法では,これを音声操作のための言語資源として利用する.連続キーワード入力とは,複数のキーワードを連続して一度に入力するための枠組みであり,意図する機能への効率的な到達を可能にする.本稿では,このインタフェースの定式化を行う.また,提案手法の有効性を確認するために開発したアプリケーションと,音声コマンドをすべての機能に対して一意に決定し,状況に依存せず,全コマンドを利用する従来のインタフェースとの比較実験を紹介する.実験では,タスク達成率と主観評価の結果で,提案手法の優位性が確認できた.また,アプリケーションを初めて利用するユーザでも,提案手法では容易に操作可能であることが示された.さらに,頻度の多い操作の場合には,連続キーワード入力によって効率的なコマンド選択が可能であることも示された.
一般社団法人情報処理学会の論文
2007-07-20