胎児の地位と保障の範囲
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
医学の進歩により胎児治療が行われるようになってきている。これに伴い胎児奇形に対する手術についての給付請求を経験した。胎児手術の是非については倫理的な側面を含め議論があり,胎児の疾病に対する治療を生命保険の給付対象とするかどうかの問題に直面することになった。難問ではあるが,本稿ではこの問題について読者に考え直していただくために,胎児の地位あるいは胎児の人格に関する諸議論を概観し,さらに国内法における胎児の取り扱いについて報告した。現行の生命保険約款では,被保険者である母体の一部として胎児治療を給付の対象とすることには限界があると考えられる。
- 日本保険医学会の論文
- 2006-03-17
著者
関連論文
- 保険診査における指血圧計の使用経験
- 協会経験死亡率における死因別死亡率の推移
- デジタル体脂肪測定器ファートレックスBFT1000の使用経験
- 新疾病入院保障契約の分子統計分析について : 入院給付日数を中心に
- 健康診断結果通知書扱いの導入について
- 診査規定の決定方法に関するひとつの考え方
- 環境因子の災害入院日数への影響
- 面接士の選択効果に関する一考察
- 生命保険における医学的情報の取扱い方(生命保険における医学的情報の取扱い方)(討論)
- 入院継続率について
- エキスパートシステムの査定業務への応用 : 問題点と効果
- 危険選択における腫瘍マーカーの導入の経験 : CEA AFPについて
- 医学の進歩(医学的介入)は,生命保険に何をもたらすのか : 次世代を見据えて(パネルディスカッション)
- 保険医学と倫理的課題
- 生命保険医学と倫理的課題(一般演題C,第105回日本保険医学会定時総会)
- テレビ電話対応携帯電話による生命保険面接士業務
- 知的障害と生命保険(一般演題C,第103回日本保険医学会定時総会)
- テレビ電話対応携帯電話による生命保険面接士業務のその後(一般演題B,第103回日本保険医学会定時総会)
- 知的障害と生命保険
- 胎児の地位と保障の範囲
- 危険選択のイノベーション : 双方向動画音声配信システム(テレビ電話対応携帯電話)の生命保険面接士業務への導入(一般演題B,第100回日本保険医学会定時総会プログラム,学会からのお知らせ,学会より)
- 生命倫理と保険事業 : 遺伝子情報と保険に関する研究会の活動報告を中心に
- 健康診断とその意義
- はじめに(情報処理技術の進歩と危険選択 : イメージ査定の問題点を中心として)
- 健康診断結果通知書扱いの医的査定についての一考察
- 告知に見る健康診断受診状況と結果通知書扱い
- 診査環境に関する一考察
- 生命保険における医学的情報の取扱い方(生命保険における医学的情報の取扱い方)
- 各社がん保険におけるがんの定義の違いとその影響(論考)
- がん放射線治療の給付要件である総線量50Gy規定廃止の意義(一般演題D,第108回日本保険医学会定時総会)
- 日本生命倫理学会参加印象記
- がんの放射線治療に対する給付要件である総線量50Gy規定の廃止について
- がんの放射線治療に対する給付要件である総線量50Gy規定の廃止について