心因反応と診断され転院を繰り返していた線維筋痛症の1例
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概要
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心因反応の診断のもと,医療機関を転々としてきた線維筋痛症の患者を報告した。患者は45歳女性である。徐々に進行する頸部,体幹,腰部,四肢の痛みにて複数の整形外科を受診し,心因反応と診断され当院に入院した。痛みは演技的ではなく,各部位の圧通より上記診断とした。amitriptylineおよびparoxetineの内服を開始し,症状は軽度改善した。本疾病はあまり知られていないがゆえに適切に加療されていないことが多い。まずその疾病を疑うことが第一であり,日々の診療の上で注意しておくべき疾病と考えられる。
- 2006-03-31
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