食品包装用フィルムを用いた褥瘡治療の試み
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概要
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ポリ塩化ビニリデン製食品包装用フィルム(サランラップ^<(R)>,以下ラップ)を用いた治療を,ステージII(いずれも創が真皮深層にまで達する),III,IV(NPUAP分類)のいわゆる「深い褥瘡」を対象に行い,軟膏とガーゼによる治療成績と比較し,ラップの創傷治癒効果について検討した。ポケットのないステージII,IIIの褥瘡では,ラップを用いた治療の方が軟膏とガーゼによる治療に比べ,よりよい創傷治癒効果を発揮した。また,両大転子に同程度の大きさ,深さおよび壊死組織量のステージIVの褥瘡が認められる患者に対し,一方にはラップを用いた治療を,他方には軟膏とガーゼによる治療を行った。すると,ラップを用いた方は,ガーゼと軟膏を施した方に比べ,著しい死腔の拡大を来す結果となった。
- 藍野大学の論文
- 2005-03-31
著者
-
黒川 晃夫
大阪医科大学第1病理学教室
-
魚橋 武司
魚橋病院
-
黒川 晃夫
大阪医科大学病理学教室
-
黒川 晃夫
大阪医科大学皮膚科学教室
-
笠原 美穂
魚橋病院
-
大上 暁弥
魚橋病院
-
岡本 明子
魚橋病院
-
岡峰 直子
魚橋病院
-
高橋 美江子
魚橋病院
-
黒川 晃夫
大阪医科大学皮膚科
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