トーン・チャイムを用いて音楽療法を行い,症状の改善の見られた妄想型統合失調症の一例
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概要
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慢性の妄想型統合失調症の55歳の女性患者にトーン・チャイムを用いた音楽療法を60回行った。初めのうちは,指導者が患者にトーン・チャイムの演奏に参加するように勧めても,目をつぶり,手を横に振り中々参加しようとしなかった。しかし27回目のセッションにおいて,作業療法士の指導で初めて参加した。その後は熱心に参加し,参加回数が増えるにつれ,患者は意欲的となり,疎通性も改善されて他の患者ともよく話すようになり,表情も改善され,他の患者に対する気配りも見られるようになった。
- 2006-03-31
著者
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