レビー小体型痴呆の一症例
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概要
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レビー小体型痴呆の患者の示す三大症状としては,緩やかに進行する痴呆,幻覚,パーキンソニズムがある。今回,私達はレビー小体型痴呆患者を受け持ったので,この様な患者の看護における要点について報告する。患者は80才男性で,幻視等の精神症状のため本院に入院となった。5年前より痴呆およびパーキンソニズムを呈していた。精神症状に対し少量のカルバマゼピンおよび塩酸チアプリドが投与された。投与数日後より他の患者との関係も改善された。痴呆とパーキンソニズムは存在したが,精神症状の改善により日常生活活動も改良された。この様な患者は時には抗精神病薬に著しく反応することがあるので,この様な点を考慮に入れて薬剤の不利な作用を厳重に観察することが重要である。
- 2005-03-31
著者
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堺 俊明
魚橋病院
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広瀬 裕子
魚橋病院
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加藤 裕美
魚橋病院
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浜野 照美
魚橋病院
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垣之内 鈴子
魚橋病院
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魚橋 武司
魚橋病院
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林 健
岡山大学大学院 医歯学総合研究科神経病態内科学
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松原 悦朗
岡山大学大学院 医歯学総合研究科神経病態内科学
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