ウズラの成長に関与する性ホルモンの効果
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は性ホルモンがウズラの体重におよぼす効果を追究する目的で行なった.実験区としてはTable 1.に示すように4週齢時で計10区を設け, 各区の成長経過, 増体量および屠体を比較した.なお性ホルモン剤としては, 雄性ホルモン : Testosterone propionate(Enarmon), 雌性ホルモン : Diethylstilboestrol(Euvestin)を使用した.その結果はつぎのとおりである.1)雄, 雌とも成長, 増体量において生殖腺除去効果が認められたが, 雌では生殖器重量を減じた体重と卵巣除去区の体重には差が認められなかった.2)雄性ホルモンは雌の体重を抑制し, 雌性ホルモンは雄の体重を顕著に増加させた.3)両性ホルモン剤とも本実験の注射量以上に投与しても本実験で得られた効果以上には期待できないことが推論された.4)ホルモン効果と生殖腺除去効果は加算的に作用しないと考えられた.5)各区とも腹部脂肪の顕著な増加は認められなかった.6)雌も雄特有の泡の分泌腺を有することが判明した.
- 1968-02-15
著者
関連論文
- トカラ馬の飼養概要および体尺測定
- ニホンウズラにおける血清エステラーゼアイソザイム(E_8-5,E_8-6およびE_8-7)の遺伝変異
- 鹿児島県における黒毛和種, 種雄牛の産肉能力について
- 鹿児島県における黒毛和種の経済能力
- 鹿児島県バークシャー種の血統分析について
- 鹿児島県におけるバークシャー種の繁殖能力について
- ウズラの成長に関与する性ホルモンの効果
- ウズラの血清蛋白における雌雄間差異
- 日本ウズラにおける黄色遺伝子(Y)の経済特質に及ぼす多面効果について
- ウズラのエステラーゼ活性に関する電気泳動的研究
- ニホンウズラにおける赤血球エステラーゼアイソザイムの遺伝的変異
- トカラ馬血液の蛋白質多型現象について
- 日本ウズラの肝臓エステラーゼアイソザイムに関する遺伝学的研究
- ウズラの肝臓エステラーゼ・アイソザイム(Es-2)と経済形質との関連
- 雌ウズラの寿命と生涯産卵能力について
- 薩摩鶏における初産日齢, 卵重, 産卵数および体重の遺伝率について
- ウズラの血清アルカリ性ホスファターゼアイソザイムに関する遺伝学的研究〔英文〕
- ウズラの酸性フォスファタ-ゼ・アイソザイムに関する遺伝学的研究〔英文〕
- ウズラにおけるヘモグロビンの多型現象〔英文〕