直接加熱式箱型殺菌器による土壌殺菌
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概要
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1.直接加熱法は内部加熱という特長をもつために, 熱ポンプ方式を除いてあらゆる加熱法中最も高い効率をもつている.2.直接加熱法によれば土壌の熱抵抗および保温箱の熱容量には無関係に速やかに温度を上げることができる.3.熱効率をよくするために保温材料の熱伝導率の小さいものを選ぶことはもちろんであるが, 少量の電解液を加えて水分含有率をできるだけ少なくし, 又土壌をち密にすることが必要である.4.このようにして温度上昇に対する最小の消費電力量は極板間隔6[cm]に対して約70[V]のときに得られた.そして密な単位容積の土壌に対する消費電力量は, 17[℃]から65[℃]迄の温度上昇には約25.6[kW・h/m^3], 0.73[kW・h/ft^3], 17[℃]から98[℃]迄の温度上昇には約45.65[kW・h/m^3], 1.3[kW・h/ft^3]である.5.この定電圧直接加熱法によれば土壌を手軽に安全に速やかにしかも効率よく加熱することができ, 比較的小量の土壌を取扱うばあい小型殺菌装置は最も適当な経済的方法である.又連続送り装置を用いれば, 定電圧を加えてしかも定電力で連続加熱が可能となり, 大量の土壌を処理できることが推定される.
- 鹿児島大学の論文
- 1964-03-25
著者
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