COPM初回評価時の患者とセラピストの評価間較差
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概要
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脳血管障害患者15名にCOPMを施行し,患者個々の挙げた問題点5項目に対する遂行,満足について患者とセラピストの評価結果を比較した。遂行即ち能力に関してはほとんど差がなく,満足に関してはセラピストの方がやや高めに採点する傾向が見られた。本来COPMにはない患者とセラピストの挙げた問題点の比較では,全体の一致率は65.3%であった。分野別に見ると患者は身辺動作に強い関心(患者61.3%,セラピスト49.3%)を持っており,セラピストは余暇活動に高い関心(セラピスト25.3%,患者14.7%)を持っていた。COPMでは面接という過程を通し,対象者を取り巻くすべての領域から問題を抽出するように工夫されている。また,身辺動作という機能面にとらわれがちな対象者に広い視点を持つことを援助するとともに,セラピストが患者の認識を知る点でも有効と思われる。
- 群馬大学の論文
著者
-
山勝 裕久
群馬大学医学部保健学科
-
徳江 与志子
群馬大学医学部保健学科作業療法学専攻
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徳江 与志子
群馬大学医学部保健学科
-
笠原 恵
沢渡温泉病院
-
高橋 美帆
群馬県医師会沢渡温泉病院
-
笠原 恵
群馬県医師会沢渡温泉病院
-
高橋 美帆
沢渡温泉病院リハビリテーション科
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