ウレタンフォームを使用した体圧分散クッションの設計に関する研究

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概要

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ウレタンフォームは体圧分散が容易に実現できる上,軽量・安価のため,褥瘡防止クッションとして広く利用されている。しかし,耐久性が乏しく頻繁な取替が伴うので,容易な選択法や適合設計法が必要となる。本報告はウレタンフォームについて,発泡密度,表面形状,複合化が力学特性に与える影響を計測し,これを基にクッション設計の体系化について考察したものである。ウレタンフォーム材の力学特性は,変位に対して圧力が一定に推移する非線形圧力-変位特性を有する。また,非線形領域が広く,圧力が低いほど良好な圧力分散効果を示す。表面形状に変化をつけると力学特性は変わる。切込み間隔が短いほど軟らかくなる。橋脚状突起を設けると,ある値以上の変位で圧力は急激に衰退する。これは非線形領域を拡張するのに役立つ。複合材の力学特性の変化は,単独材の圧力-変位特性から図式的に予測することができる。これらの知見はクッションの最適設計に欠かせないものと考える。
神戸学院大学の論文
2006-03-20

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