認知症高齢者の人生暦に関する施設別看護師の認識の比較

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概要

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認知症高齢者に尊厳ある個別看護を提供するには,高齢者の人生暦を理解することが重要である。認知症高齢者の人生暦に対する看護師の認識が所属施設により相違があるかを明らかにするために,近畿地方の介護老人保健施設100施設,介護老人福祉施設200施設,グループホーム125施設(1施設につき1〜3名)の看護師を対象に,独自に作成した質問紙を用いた構成的質問紙調査を行った。調査内容は「人生暦を理解する意義」「看護における人生暦の有用性」「看護における人生暦の必要性」「人生暦と情報収集の関係」である。その結果,看護師169名から回答が得られ,認知症高齢者の人生暦に対する看護師の認識は高く施設間に差がないことが明らかになった。また,人生暦が理解できる情報収集用紙の必要性,記録する必要性,家族と共有する必要性のいずれにおいても8割以上が肯定しており,施設間の差は認められなかった。
大阪府立大学の論文
2006-03-01

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