模擬糖尿病患者を利用した慢性看護学演習の効果と課題
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概要
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本研究は,教員による模擬糖尿病患者-看護師によるロールプレイを取り入れた慢性看護学演習を行い,その効果と課題について考察したものである。演習は,看護学部2年次生79名を対象に糖尿病看護に関する講義の後,(1)慢性病患者に対するイメージを深める,(2)慢性病患者に対する患者教育として重要なエンパワーメントアプローチについて理解する,の2点を目標として,セルフケアに意欲を持てない事例を設定し,指導型アプローチとエンパワーメントを目指したアプローチの2場面のロールプレイを行った。演習の効果は講義前と演習後にアンケート調査を行い評価した。その結果77名の学生より回答が得られ,1)学生は糖尿病の合併症やセルフケアの大変さ・複雑さに対する理解に基づいて患者イメージを深化させていた。2)エンパワーメントを強化する患者教育について理解していた。このことから,模擬患者を活用した慢性看護学演習は有用であると考えられた。
- 大阪府立大学の論文
- 2006-03-01
著者
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