アメリカで介護を学ぶ学生を動機づける方法と効果的な看護教育ストラテジー
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概要
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われわれが看護教育を行う上で一助となるように,アメリカで学ぶ看護学生はどのように動機づけられ,どのような看護教育ストラテジーが効果的であると考えているかを明らかにすることを目的として,アメリカのA大学看護学部の学生10名を対象に半構成的面接調査を実施した。面接内容は録音し,逐語録として分析に用い,サブカテゴリー,カテゴリーを抽出した。その結果,看護学生を動機づける方法として,【看護師志望】【友人との学び】【教員の姿勢】【看護経験からの学び】【リフレッシュ】の5つのカテゴリーが,効果的な看護教育ストラテジーとして,【構造化されたカリキュラム】【看護経験の活用】【工夫された講義】【学生中心の学習方法】の4つのカテゴリーが見出せた。アメリカで学ぶ看護学生は,学習者中心アプローチに対して肯定的であることが窺え,学生が主体的に学べるように精練された看護教育を行う必要性が示唆された。This study explored the perceptions of motivational methods and effective nursing education strategies among nursing students in the United States. A convenient sample of 10 nursing students in the U.S. was interviewed. The interviews were audio-taped and transcribed by the investigator. Words, phrases and sentences that similarly described aspects of nursing education were categorized. The following results were obtained. The nursing students were motivated by the aspiration to be a nurse, working with peers, attitudes of faculty members, learning from nursing experiences and a sense of refreshment. Nursing students also considered the structured instructional curriculum, utilization of nursing experiences, a variety of instructional techniques, and student-centered learning strategies to be effective nursing education strategies. In conclusion, the perceptions of effective nursing education strategies among students who study nursing in the U.S. corresponded to student-centered instruction.
- 大阪府立大学看護学部の論文
- 2009-03-01
著者
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