介護実習における唾液中分泌型IgAレベルおよび気分、不安感情の変動 : 実習に初めて参加する大学生を対象として

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概要

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過度のストレスが、感染症に対する生体の防御機能である粘膜免疫能を低下させることが先行研究より示唆されている。また、対人介護などの医療系従事者における精神的・身体的なストレスは一般に高いレベルであると理解されている。本研究では、介護実習に初めて参加した大学生において介護実習中の精神的・身体的ストレスが粘膜免疫機能に及ぼす影響について検討した。大学生33名を対象に実習前、実習中、実習後の3時点において唾液中SIgAレベルとPOMS、STAIの測定を行った。SIgAレベルは実習前から実習中にかけては変動がなかったものの、実習後に有意に増加した。また、POMS、STAIについても実習前、実習中と比較して実習後に有意にポジティブに改善される結果であった。したがって、実習未経験者では実習参加により粘膜免疫機能は実習前より低下し、実習中はさらに低下するものの実習後には早期に元のレベルに回復することが明らかになった。
2004-03-31

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