4年制課程における介護福祉教育に関する一考察 : 学生の意識調査より
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概要
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本研究の目的は、学生の意識調査を基に、4年制課程における介護福祉士養成教育の評価および効果について考察することである。調査結果によれば、学生は「資格を取得し就職したい」、「他人に喜ばれる仕事がしたい」という積極的な目的意識を持っていることがわかった。また、介護の仕事は、心身の負担が大きいが、やりがいのある専門職として認識されていた。そして、介護に求められる資質として学生は、対象者を理解しようとする姿勢をもつこと、専門的知識と技術をもつこと、人間尊重の価値観をもつことであると考えていた。さらに学生は疾病・障害や医療・看護に関する学習が不足していると考えていた。こうした結果の考察から、介護福祉士は医療・保健・福祉関連職と対等な立場で連携を図るために、専門性を確立することが急務の課題であることが再認識された。今後も4年制課程の介護福祉教育について継続的に研究することが重要であると考える。
- 東北文化学園大学の論文
- 2003-03-31
著者
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