特別養護老人ホームにおける介護職員の排泄ケアに対する意識について

概要

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本研究は、施設の排泄ケアの方針や取り組みの違いが介護職員の排泄ケアに対する意識にどのように作用しているのかを明らかにするために、特別養護老人ホームの職員を対象とした無記名による郵送調査を実施した。そこで得られた結果は次の3点である。第一はオムツ使用施設ではリハビリパンツと一般のオムツを異なるものと捉え、オムツ非使用施設では、リハビリパンツと一般のオムツと同様のものと捉える傾向があったこと。第二は、オムツ非使用施設はオムツ使用施設に比べて、排泄ケアをケアの中核として捉える傾向が強かったこと。第三は、オムツ使用施設の職員の多くがオムツはずしに興味を持っており、また職員の多くは施設利用者の中にオムツはずしが可能な人がいると感じているということである。以上の結果より、オムツの使用の有無は職員の排泄ケアに対する意識に影響することが示唆された。また、オムツ使用施設のオムツはずしに対する興味・関心は高く、オムツはずしのための技術やプログラムの開発の必要性が示唆された。
東北文化学園大学の論文
2004-03-31