日本の高等教育機関におけるeラーニングの特質(<特集>実践段階のeラーニング)

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概要

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日本の高等教育機関において現在実施されているeラーニングの特質を明らかにするため,質問紙調査を実施した.その結果,我が国におけるeラーニングは,多くが対面授業との組み合わせの中で小規模に,自大学内学生のみを対象として実施されており,遠隔教育,すなわち教育の機会拡大を目的としたeラーニングはごく一部の大学によってのみ実施されていることが明らかとなった.eラーニングの実施経験の有無によって,把握する課題に違いがあるかどうかをみたところ,通常,遠隔教育を実施する際に問題となる「対面授業と変わらぬ教育の質を維持するための課題」は,実施機関にとって大きな問題となっていないことが明らかとなった.そのため,eラーニングを教育のエンラージメントの方向ではなく,エンリッチメントの方向で進めていく際に重要となる課題について議論していくことが必要である.
2006-02-20

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