メタノール資化性酵母Candida sp. N-16のギ酸脱水素酵素の固定化とその性質
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概要
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メタノール資化性酵母のギ酸脱水素酵素を精製ならびに固定化し,得られた標品の性質を比較した.メタノールを炭素源として生育したCandida sp. N-16の細胞抽出液より,熱処理,DEAE Sephadex A-50およびSephadex G-200を用いてギ酸脱水素酵素を約18倍に精製した.精製酵素はディスク電気泳動的に均一であった.これを臭化シアンで活性化したSepha rose 4 B を用いて固定化した。固定化による活性の回収率は約20%で,得られた固定化酵素の比活性は0.01μmole(基質)/min/mg担体であった.NAD,ギ酸に対するKm値については,精製酵素はそれぞれ0.056mMおよび16mM,固定化酵素は,0.11mMおよび19mMであった。最適pH,最適温度については,精製酵素はpH6.5〜8.0と50℃,固定化酵素はpH6.8〜8.0と55℃であった.熱およびpHに対する安定性は固定化することによって増加した.
- 千葉大学の論文
- 1982-03-25
著者
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