ヒト末梢血リンパ球の PWM および PPD 刺激による非特異的 immunoglobulin 産生に及ぼす macrophage の作用
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概要
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ヒト末梢血リンパ球を pokeweed mitogen (PWM) 及び punified protein derivative of tuberculin (PPD) で刺激した際に起こる polyclonal immunoglobulin (Ig) 産生反応及びその反応に関わる macrophage (Mφ) の役割を検索した。2-mercaptoethanol (2-ME) 5×10^<-5>M 存在下で PWM 誘導 Ig 産が最大になったのに対し,2-ME 添加の有無は PPD 誘導 Ig 産生に影響を与えなかった。又,シリカ懸濁液法により,83.1%±0.9(SE)のMφを除去すると,除去前に認められた PWM 誘導 Ig 産生は除去後には認められなくなった。一方,PPD 誘導 Ig 産生は,Mφ除去前は IgM 産生のみ対照に比較して有意であったが,除去後は IgG, M,及び A の全てについて有意の Ig 産生を認めた。又,Mφ除去前に比べ,除去後はいずれのサブクラスも有意の増加を認めた。即ち,ヒト末梢血リンパ球の mitogen 反応におけるMφ依存度は,用いる mitogen より異なっており,特異抗原による抗体産生糸におけるMφ依存度との異同を追求することにより,将来,Mφ機能解析の手段として用い得る可能性が示唆された。
- 北里大学の論文
- 1986-02-28
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