特別養護老人ホーム就業を目的とした理学療法士の学習課題

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概要

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本論は、理学療法士が特別養護老人ホームで就業する場合に求められる知識・技術について、兵庫県内50施設の施設代表者ならびに看護職員・介護職員に対するアンケート調査を行い回答の得られた25施設のデータを分析・検討したものである。理学療法士に求められる知識・技術としては、専門職としての理学療法士固有の能力以外に、重度の障害を抱えた入所者、回復が困難な入所者に対する理解が求められていた。また、介護保険導入を踏まえてケアマネジメント能力、介護技術についても知識を求められていた。さらに、専門的な視野だけでなく、人間性として幅広い視野を有することが求められていた。これらの知識.技術修得のためには一般教養教育や高度専門職教育が重要であるが、理学療法士養成教育の時間的制約によって、これらの学習課題を行うことは困難であり、継続教育としての生涯教育の重要性ならびに高度専門職養成の大学院教育の充実が必要であることを論じた。

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