真空技術を取り入れた義歯床製作のための石膏型内射出成形法の研究

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概要

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本研究は,ポリカーボネート床義歯の品質を向上することを目的とし射出成形法に真空技術を取り入れ成形を行った。フラスコに内蔵された石膏型内の空気を排出させるためのエアベント孔に真空装置を取り付け,強制的に空気ならびに溶融樹脂から発生するガスを排除しながら射出成形し得られた成形品について機械的性質として曲げ強度,密度,成形歪,クリープ特性をオートグラフを使用して測定,疲労特性は定応力両振り曲げ疲労試験装置を用いて測定した。又,微細気泡については空洞率を算出,SEM像の観察を行い従来法と比較した。その結果,考察された真空技術は成形品の成形歪を従来法より58%低減,微細気泡を89%の高率で減少させることができた。又,機械的性質の曲げ強度,密度,クリープ特性,耐疲労特性は従来法より優れていることがわかった。真空技術を取り入れた新しい石膏型内射出成形法は成形品の長期の使用による品質安定に寄与することが明らかになった。
明倫短期大学の論文

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