身体活動が発育期マウスに及ぼす影響について
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概要
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マウスの発育期における運動負荷がマウスの発育及び代謝面にどのような影響を与えているかを研究する目的で実験を行なった。まず,マウスの体重増加の状態をヒトのそれと比較して検討したところ,マウスの3週齢から10週齢前後がヒトの発育期にあてはまることを推定し,この週齢時期のマウスに強度,中程度,軽度の運動負荷を与えたところ,中程度運動群のマウスが一過性のストレス状態に入ることもなく,また発育程度もよいことを認めた。次にこの中程度運動負荷がマウスにどのような影響を与えているかを呼吸,血液及び糖,脂質代謝面より調べたところ,中程度運動すなわち安静時の2.6倍の代謝を要求する身体活動は自由運動のみの対照と比較して,赤血球数,肝臓グリコーゲン貯蔵量の増加,血中コレステロール値の減少を認めた。これらの成績から,マウスの発育期における運動負荷は本条件下ではマウスの形態面より機能面に有利に作用していることを推測しえた。With the purpose of investigating the influence of physical activities on the growth-period of mice, the physiological and biochemical methods were used, and the results obtained were as follows: (1) About 3-10 weeks after the birth was found to be equal to the growth period of human beings. (2) Mathematical linear equation was noticed between the running speed (cm/sec.) and the logarithm value of all-out time. (3) When given physical lord equal to 2.6 times as much rest metabolism, 1. No difference was observed in the weight between the lord and the controlled group, in the calculation in using Kono's formula dW/dt=k_1 logS-k_2 logW (S: body surface area, W: body weight k_1, k_2: const.) 2. It was proved that erythrocytes and liver glycogen increased while blood cholesterol decreased in the physical lord group compared with those of the controlled group.
- 大阪教育大学の論文
著者
-
後藤 英二
大阪教育大学
-
上林 久雄
大阪教育大学
-
白石 龍生
大阪教育大学保健
-
白石 龍生
大阪教育大
-
後藤 英二
大阪女子短期大学保健学科
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後藤 英二
Dep.science De La Sante Osaka Kyoiku Univ.
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白石 籠生
大阪教育大学
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