Collective Creativityの支援へ向けて
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概要
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本論では,Collective Creativity-他者が生成/外化した「表現」を利用することによって喚起される個人の創造性-を支援するための二つのシステムを紹介し,その理論的枠組みについて論じる.IAM-eMMaとEVIDIIはともに,他のデザイナが入力した知識(ルール)や関連づけを利用することによって,デザイナの創造性を喚起するようなグラフィックイメージ(画像)を検索するシステムである.前者は,画像の色とタスク要件を関連づけるルールを用い,後者は,人と画像,感性語という三つ組を可視化するインタフェースを提供する.これら二つのシステムのユーザ観察を通して,(1)システムが提供する知識や情報に十分なコンテキストが与えられていること,(2)その知識や情報がデザイナにとって信用できるものであること,そして,(3)人間とシステムとの間でタスクのバランスがよくとれ,デザイナがタスクに対して「appropriation(専有性)」を感じられるものであること,という3点が,Collective Creativityを支援するシステムにとって重要な要件であることがわかった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1999-08-20
著者
-
大平 雅雄
奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科
-
山本 恭裕
東京工業大学精密工学研究所
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山本 恭裕
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
-
中小路 久美代
科学技術振興事業団さきがけ研究21
-
大平 雅雄
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
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