広域グループ通信におけるデータ転送手続き
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概要
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複数プロセスが協調動作を行うためのグループ通信では,メッセージの配送順序と全宛先での受信を保障する必要がある.これまでのグループ通信は,LANを用いた,伝搬遅延時間の差が小さい環境が考えられてきた.本論文では,インターネットで広域に分散しているプロセス間のグループ通信を考える.このような広域環境では,グループ内のプロセス間でのメッセージの伝搬遅延時間とメッセージの紛失率が地理的な環境により異なる.広域環境で従来のグループ通信プロトコルを適用すると,遅延時間が大きいプロセスに合わす形でグループ全体の転送遅延時間が増加する.本論文では,プロセス間の伝搬遅延時間とメッセージ紛失率が異なるもとでの効率的なグループ通信を行うための再送方式,送信方式を示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-02-27
著者
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