咬合圧測定システムを用いた咬合接触面積の評価法について
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概要
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咬合圧測定システム(デンタルプレスケールシステム)で測定された咬合接触面積において良好な再現性や信頼性を得るために, 咬合接触面積の評価法について検討した.正常咬合を有する成人10名に, 感圧シート(デンタルプレスケール30H Rタイプ)を咬頭嵌合位で最大噛みしめの状態で噛ませて, これを各被験者に繰り返し15回行わせた.オクルーザーを用いてシートの測定を行い, 下限圧力値を3, 5, 7, 9, 11, 13MPaとする各圧力範囲での咬合接触面積を測定した.同被験者に, ブラックシリコーンを感圧シートと同様に咬頭嵌合位で1回噛ませて, シリコーン・ブラック法に従ってシリコーンの厚みが30, 20, 10μmの各厚み以下での咬合接触面積を測定した.結果は以下の通りであった.1. デンタルプレスケールシステムで測定された咬合接触面積において, 圧力値が7MPa以上の圧力範囲での咬合接触面積は7MPa未満の圧力範囲より再現性が良好であった.2. デンタルプレスケールシステムで測定された咬合接触面積において, 圧力値が7MPa以上の圧力範囲での咬合接触面積はシリコーン・ブラック法による咬合接触面積に近い値を示した.以上のことから, デンタルプレスケールシステムを用いて得られた咬合接触面積を評価する場合には, 圧力値が7MPa以上の圧力範囲での咬合接触面積を測定することによって再現性が良好になり信頼性が得られるものと考えられた.
- 日本矯正歯科学会の論文
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