過去 12 年間に大阪大学歯学部附属病院矯正科で治療を開始した成人患者の受診状況
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概要
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近年, 成人の矯正歯科治療患者が増加している.そのような最近の動向を把握するために, 1981年4月から1993年3月までの12年間に大阪大学歯学部附属病院矯正科で治療を開始した18歳以上の成人患者について実態調査を行った.1. 調査を行った12年間で, 治療を開始した患者数は口唇裂口蓋裂を除くと総計4, 040人で, そのうち成人患者は793人(19.6%)であった.成人患者数は1990-1992年に増加していた.男女比(男性を1とする)は1 : 2.1で, 12年間を通じて変化はみられなかった.2. 年齢分布では, 男女とも20-24歳が最も多かった.経年的には男女とも20歳代の増加がみられ, 25-29歳の女性の比率が1990-1992年に増加していた.3. 距離別の居住地域は, 1983年度に附属病院が大阪市から吹田市に移転したため, 近距離からの通院が増加していた.4. 外科的矯正患者は1990年度に保険適用されて以来増加した.5. 各種不正咬合の分布状態は, 男女とも叢生が最も多く(28.4%), 経年的に増加傾向を示した.6. 顎関節症を伴う成人患者は23.1%に認められ, 経年的に増加傾向を示した.男女比は1 : 2.9であった.
著者
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山本 照子
東北大・歯
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作田 守
阪大・歯・矯正
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山城 隆
大阪大学歯学部歯科矯正学講座
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高田 健治
大阪大学歯学部歯科矯正学講座
-
高田 健治
大阪大 大学院歯学研究科 分子病態口腔科学専攻 口腔分化発育情報学 顎顔面口腔矯正学
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高田 健治
大阪大学大学院歯学研究科顎顔面矯正学講座
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永田 裕保
大阪大学歯学部歯科矯正学講座
-
岩崎 万喜子
大阪大学歯学部歯科矯正学講座
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作田 守
大阪大学歯学部
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山城 隆
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科顎顔面口腔矯正学分野
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作田 守
大阪大学歯学部歯科矯正学講座
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山本 照子
大阪大学歯学部歯科矯正学教室
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三間 雄司
さんま歯科医院
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三間 雄司
大阪大学歯学部歯科矯正学教室同友会
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高田 健治
大阪大学 歯 歯矯正
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