[学会賞(業績賞)受賞講演]植物における光酸化傷害誘導型生理活性物質の作用機構に関する研究

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概要

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光は植物にとって成長とその制御に影響する最大の環境要因であり、植物の代謝系阻害剤である除草剤も光と関連した作用特性を有するものが多い。しかし、除草剤が作用する代謝系の標的部位において除草剤と光が直接に相互作用するのではなく、光によって制御される代謝系に除草剤が関与し、その結果生成される活性酸素分子種が殺草作用の要因となっている。活性酸素分子種は多くの除草剤によって生成され、代謝における発生系もさまざまであるが、これらの除草剤による細胞傷害は、最終的に膜脂質の過酸化を通して発現するという共通性をもつ。本研究は除草剤を中心としたいくつかの光酸化傷害誘導型生理活性物質を対象として、それらにより過酸化細胞死がもたらされる場合の機序と植物の抗酸化応答について検討を行ってきたものである。
日本雑草学会の論文
2004-04-16

著者

松本宏
筑波大学応用生物化学系

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