クロメプロップのイネ幼苗の生育抑制に対するジメピペレートによる軽減機構

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クロメプロップ(10^<-6^gt;M)処理によって引き起こされるイネ幼苗の生育抑制に対するジメピペレート(10^<-5^gt;M)の混合効果と,クロメプロップの吸収・移行および代謝に対するジメピペレートの影響について検討した。ジメピペレートとの混合処理によって,クロメプロップによるイネの生育抑制に対する軽減効果が認められた(Fig.1)。ジメピペレートを混合処理すると,処理後3時間を除いて8,24および48時間で^<14^gt;C-クロメプロップの吸収が減少した(Fig.2)。しかし,移行率に対するジメピペレートの混合処理効果はほとんど認められなかった。植物体における^<14^gt;C-クロメプロップの代謝は時間の経過と共に増加し,混合処理における水可溶画分の割合は根部でわずかに大きい傾向があった(Fig.3)。ジクロロメタン可溶画分内の放射性化合物をTLCで分析した結果,混合処理により親化合物の量はほとんど変わらないが,活性体と知られているDMPA量が幾分減少する傾向が示された(Table 1)。従って,これらの結果から,クロメプロップの薬害におけるジメピペレートの軽減機構には,クロメプロップの吸収の抑制および部分的に代謝の促進,特に活性代謝物であるDMPAの含量を減少させ,さらに不活性化代謝物3-CH_2OH-DMPAの量を増加させることが関連するもとと推察した。
日本雑草学会の論文
1993-12-22

クロメプロップのイネ幼苗の生育抑制に対するジメピペレートによる軽減機構

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