マウスの豚丹毒菌感染症において菌が産生するヒアルロニダーゼはマウスの致死性に必須ではない(短報)(細菌学)
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概要
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豚丹毒菌の病原性におけるヒアルロニダーゼの役割を解析するため, トランスポゾンTn916を腸球菌CG110から豚丹毒菌強毒株の染色体に転移させ, ヒアルロニダーゼ非産生株を分離した.マウスを使った菌の毒力試験から, 解析に用いた7株のうち, 6株のヒアルロニダーゼ非産生株は非病原性株であるが, 一つのヒアルロニダーゼ非産生株(AST121)は親株と同程度の病原性を示すことが判明した.この菌の主要な病原因子である莢膜に特異的に反応するモノクロナール抗体を使ってウエスターン・ブロット法を行ったところ, 解析したすべてのヒアルロニダーゼ非産生性の非病原性株は莢膜抗原を産生しないが, 病原性のあるAST121株は依然, 莢膜抗原を産生することが明らかとなった.これらの結果から, 6株のヒアルロニダーゼ非産生株が病原性を失ったのはこれらの株が莢膜を形成しなくなったことが原因であること, また, マウスにおける豚丹毒菌感染症において, 菌のヒアルロニダーゼ産生性はマウスの致死性に貢献しないことが示唆された.
- 2002-02-25
著者
-
村山 裕一
(独)動物衛生研究所
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下地 善弘
動物衛生研究所
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森 康行
動衛研
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森 康行
独立行政法人農業技術研究機構動物衛生研究所
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横溝 祐一
独立行政法人動物衛生研究所
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安里 仁
沖縄県中央家畜保健衛生所
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下地 善弘
独立行政法人農業技術研究機構動物衛生研究所
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安里 仁
沖縄県家畜衛生試験場
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関崎 勉
独立行政法人農業技術研究機構動物衛生研究所
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下地 善弘
農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛研
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