カイコを用いた豚活性型インターロイキン18の大量生産
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概要
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ハイブリッドバキュロウイルスを用いて,カイコにおける豚インタ-ロイキン18(IL-18)の大量生産系を確立した。豚前駆体型IL-18と,その変換酵素である豚Caspase-1を発現する組換えハイブリッドバキュロウイルスをそれぞれ作製し,カイコ5齢幼虫に共感染させることによって,カイコ体液中に豚活性型IL-18を効率よく発現させることに成功した。IL-18のカイコ体液中への生産量は80-100μg/mlに達し,この産生量は以前報告した昆虫細胞における産生量に比べ約20倍向上した。得られた活性型豚IL-18は豚末梢血単核球からのIFN-γの産生を強力に誘導した。近い将来,昆虫工場システムを用いた,家畜の有用サイトカインの大量生産システムが利用可能になるであろう。
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2003-02-25
著者
-
宗田 吉広
動衛研
-
宗田 吉広
動物衛生研究所
-
犬丸 茂樹
動物衛生研究所農業・食品産業技術総合研究機構
-
村山 裕一
(独)動物衛生研究所
-
森 康行
動衛研
-
森 康行
独立行政法人農業技術研究機構動物衛生研究所
-
森 康行
動物衛生研究所・ヨーネ病研究チーム
-
趙 宏坤
山東農業大学
-
犬丸 茂樹
動物衛生研究所
-
森 康行
動物衛生研究所ヨーネ病研究チーム
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