動物血清におけるハンガニツウ・ダイハー抗原糖蛋白の多様性
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概要
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ハムガニツウ・ダイハー(HD)抗原は, Nーグリコリルノイラミン酸を抗原決定基とする異好抗原であり, ヒト・ニワトリ以外の動物血清に存在することが知られている. 今回, 我々は, 9種の動物血清(牛胎児, 子牛, 馬, 山羊, 猿, 家兎, モルモット, ラット, マウス)を用いて, SDS-PAGE, Western blottingを行い, アビジン・ビオチン・アルカリホスファターゼ法を用いた高感度免疫染色により, HD抗原糖蛋白を検出した. HD抗原は, 血清蛋白中では, 銀染色の感度限界程度の微量蛋白であり, 動物によって, その分子量に多様性が認められた. 又, 牛血清では, 加齢による新しいHD蛋白の出現が, 認められた. これらの動物血清におけるHD抗原糖蛋白は, 糖脂質同様, "血清病"を惹起する可能性のあることが示唆された.
- 1990-06-15
著者
-
栗村 敬
大阪大学微生物研究所
-
栗村 敬
大阪大学微生物病研究所
-
栗村 敬
阪大微研
-
加藤 四郎
大阪大徴所感染病理
-
若宮 伸隆
阪大微研
-
加藤 四郎
大阪大学微生物病研究所
-
中島 員洋
大阪大学微生物病研究所感染病理学部門
-
若宮 伸隆
大阪大学微生物病研究所ウイルス感染制御分野
-
王 大慶
大阪大学微生物病研究所感染病理学部門
-
福井 幸夫
塩野義製薬株式会社診断薬部
-
伊藤 哲也
大阪大学微生物病研究所感染病理学部門
-
内貴 正治
北海道大学獣医学部生化学講座
-
福井 幸夫
大阪大徴所感染病理
-
内貴 正治
北海道大学獣医学部生化学教室
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