マウスパイエル板マクロファージ由来樹状細胞の性状と機能
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概要
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先にマウス腹腔マクロファージ由未樹状細胞の性状と機能について報告した.今回は,パイエル板由来の樹状細胞(DPP-DC)について報告する. DPP-DCは,パイエル板由来細胞からmetrizamideを用いた濃度勾配遠心沈殿法によりマクロファージを分離し,顆粒球マクロファージコロ二ー刺激因子及びインターロイキン4を添加し7日間培養することにより精製した. DPP-DCの固定は,電子顕微鏡により形態学的に観察するとともに,DCの表面抗原マーカーであるDEC-205, F4/80及びCD34の発現で確認した. DPP-DCは脾臓中のCD3^+ T細胞の抗原特異的増殖を誘導したが,DPP-DCにおけるMHC class IIの発現はパイエル板由来マクロファージと比較して顕著に低く, CD86の発現も低かった.また, haemopoietic progenitorのマーカーであるCD34の発現が高かったことから,腸管免疫機構におけるDPP-DCの機能の一端が明らかとなった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2003-04-25
著者
-
長澤 秀行
帯広畜産大学原虫病研究センター
-
西川 義文
帯広畜産大学
-
MAKALA Levi
帯広畜産大学原虫病研究センター
-
津嶋 良典
帯広畜産大学原虫病研究センター
-
XUAN Xuenan
帯広畜産大学原虫病研究センター
-
HUANG Xiaohong
帯広畜産大学原虫病研究センター
-
津島 良典
東京大学農学生命科学研究科獣医学専攻獣医微生物学教室
-
津嶋 良典
東京大学大学院農学生命科学研究科獣医微生物学教室
-
津嶋 良典
帯広畜産大学原虫病研究センター:東京大学大学院農学生命科学研究科獣医微生物学教室
-
Levi H.
帯広畜産大学原虫病研究センター
-
Julio C.S.
帯広畜産大学原虫病研究センター
-
BATTSETSEG Badgar
帯広畜産大学原虫病研究センター
-
松尾 智英
帯広畜産大学原虫病研究センター
-
Battsetseg B
帯広畜産大学原虫病研究センター
-
黄 暁紅
動衛研・寄生虫
-
Huang X
帯広畜産大学原虫病研究センター
-
Xuan X
帯広畜産大学原虫病研究センター
-
Nishikawa Y
帯広畜産大学原虫病研究センター
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