咬合と顎関節に関する研究IV : 顎関節症候群を有する患者の咬合再構成について
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概要
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従来,顎関節症の一因として咬合異常とりわけ咬合高径の低下と咬合位の不安定が注目されてきた。これらは顆頭に直接影響を与え,種々な臨床症状をひき起こすし,治療時において咬合挙上を伴う咬合再構成が要求されることが多い。このような状況にあっては,咬合再構成前後の関節窩に対する顆頭の位置,特に下顎運動の起始点であり終末点である咬頭嵌合位における調査が重要であると考える。今回,われわれは咬合挙上を伴う咬合再構成により顎関部の疼痛,開口障害,関節雑音の消失さらには精神安定の回復がみられた症例を経験し,本症例に関して頭部規格断層X線撮影装置Sectographを使用し,T.M.J.の形態ならびに咬合再構成前後における咬頭嵌合位ならびに各種運動時について多角度から調査検討を行ったものである。
- 日本補綴歯科学会の論文
- 1985-12-01
著者
-
田中 義博
東北歯大・補綴
-
高橋 健二
東北歯大・補綴
-
田中 義博
東北歯科大学歯科補綴学第2講座
-
酒井 靖彦
東北歯科大学歯科補綴学第2講座
-
近江谷 尚紀
東北歯科大学歯科補綴学第II講座
-
早坂 正博
東北歯科大学歯科補綴学第II講座
-
高橋 健二
東北歯科大学歯科補綴学第II講座
-
田島 篤治
東北歯科大学歯科補綴学第II講座
-
近江谷 尚紀
奥羽大学 歯学部 歯科補綴学 第二講座
-
酒井 靖彦
奥羽大学歯学部歯科補綴学第2講座
-
早坂 正博
東北歯科大学歯科補綴学第2講座
-
田中 義博
奥羽大学 歯 第2歯補綴
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