西部ジャワにおける混作の事例

概要

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西部ジャワにおける低地(標高約300m以下)での混作, ならびに高冷地(標高約1,200m)での温帯野菜を中心とした混作について, 作物の組み合わせを主体にその実態を調査した.低地での混作は果樹, デンプン作物, 工芸作物および野菜のいずれかの組み合わせで, とくに果樹のバナナとデンプン作物のトウモロコシの利用が多かった.ココヤシ, バナナ, トウモロコシおよびラッカセイの組み合わせに代表されるように, それらは樹高や草丈の異なる作物で構成されていた.高冷地での野菜を中心とした混作ではササゲとトマトの利用が最も多く, 次いでハクサイ, キャベツ, ネギなどがよく利用されたが, その組み合わせや植え付け時期は園によって様々であった.また, これらがカンキツやリンゴなどの果樹を始めとした木本作物と組み合わされている事例もみられた.これらの調査結果をもとに, 耕地での混作とホームガーデンとの関係を考察するとともに, 生態系の中での新たな農法の確立の可能性を論じた.
1992-09-01