分光特性の異なるランプでの長日処理がブドウ'ピオーネ'の新梢生長に及ぼす影響

概要

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5種類のランプ(シリカ, 青色光, 昼白色, 植物育成用, 赤色光)について, 分光特性をみるとともに, ブドウ'ピオーネ'の新梢生長に及ぼす長日処理(日没時からの電照による16時間日長で11週間)の影響を調査した.新梢長, 葉数および新梢当たり葉面積からみた新梢生長は, 植物育成用ランプ, 赤色光ランプおよびシリカ電球で優れた.青色光ランプの新梢生長は無電照と大差なかった.新梢生長の優れた植物育成用ランプ, 赤色光ランプおよびシリカ電球における赤色光波長域(600∿700 nm)のPFD(μmol・m^<-2>・s^<-1>)はそれぞれ0.157, 0.506および0.703とランプ間で異なった.また, 赤色光波長域と遠赤色光波長域(700∿800 nm)のR/FR比もランプによって大きく異なった.昼白色ランプの新梢生長は植物育成用ランプと無電照の中間であった.昼白色ランプにおける赤色光波長域のPFDは植物育成用ランプのものと大差はなかったが, 前者では660 nm付近にピークを示さなかった.これらの結果から, ブドウの新梢生長とランプの分光特性との関係を考察した.
園芸学会の論文
2000-07-15