ヴェトナム, メコンデルタにおけるマンゴー'キャトホーロック'の花成誘導に及ぼす生長調節剤の影響
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概要
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パクロブトラゾール, 硝酸カリ及びCTU合成剤(硝酸カリ80%, リン酸12%及び微量要素成分;Cantho大学[U]製造)が不時開花誘導に及ぼす影響を, マンゴー'キャトホーロック'の6,7,8年生樹について, 1996年5月から1997年5月にヴェトナム国タップ県マイクソン村で行った.パクロブトラゾールは1樹当たり5gの液を主幹基部(根と茎の境界部)が十分湿るように施用し, 硝酸カリ及びCTUは1.5%液を2回葉面散布した.各調整剤は9月に花芽形成に誘導することができ, 開花期は12月まで続いた.一方, 無処理区の開花は11月であった.パクロブトラゾール処理は硝酸カリ及びCTU処理に比べ花成誘導の効果が最も優れていた.パクロブトラゾール処理樹では処理85日目までに着花が見られ, 枝総数の15.6%に4回に分かれて着花した.他の調節剤処理及び無処理各区では枝総数の6%に3回に分かれて着花した.収穫期は1996年11月から1997年3月であったが, パクトブトラゾールで花成誘導した樹では果実の収穫が, 開花85日後の12月上旬から, 3月まで4回にわたっておこなわれた.最大収穫量(樹当たり35.5kg)はパクロブトラゾールを施用した8年生樹だけに認められ, 6〜7年樹については処理間に有意差が見られなかった.
- 日本熱帯農業学会の論文
- 2002-06-01
著者
-
塩谷 哲夫
東京農工大学農学部
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石畑 清武
鹿児島大農学部
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石畑 清武
鹿児島大学農学部
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塩谷 哲夫
東京農工大学大学院農学研究科
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Hau TRAN
カントー大学農学部
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RADANACHALESS Tavatchai
チェンマイ大学農学部
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塩谷 哲夫
東京農工大学
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